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チュニジア イシュケル国立公園
「日が昇る国」と呼ばれる日本に対し、アフリカの北端、地中海に面する小国、チュニジアはアラビア語でマグレブ(日の沈む場所)と呼ばれます。青い海と白い家のコントラストが美しい地中海沿岸の都市チュニス、その郊外の丘、シディ・ブ・サイドは、チュニジアで最も美しい街といわれていますね。南部には、サハラ砂漠の荒涼とした、でもどこか哀愁をおびた風景が広がっています。
日本からはるかかなたのアフリカのこの地は、実は、映画「イングリッシュペイジェント」「スターウォーズ」など、数々の映画のロケ地となり、映画ファンには懐かしさを感じさせます。また、チュニジア北部の地中海沿岸近くの湖、イシュケル湖を含む「イシュケル国立公園」は、毎年何十万もの渡り鳥が訪れる手つかずの湿原地帯です。イシュケル国立公園は、渡り鳥の重要な中継地として、1980年以来、ユネスコの世界自然遺産に登録されています。ところが湖の水源である川のダムの構築が、湿地と湖の生態系に大きな変化をもたらしました。
1996年以来、イシュケル国立公園は、ユネスコの危機遺産にも登録されました。チュニジア政府は、真水の保持、塩分の減少のために幾つかのステップを試みましたが、しかし塩分濃度の極度の上昇により、回復の可能性が急速に失われていることが、国際自然保護連合(IUCN)により報告されています。
ダムのせいで湖に流入する真水の量が激減してしまったのです。そのためスゲやヨシなど、真水植物が好塩性の植物に置き換わりました。これが渡り鳥の個体数を急激に減少させてしまいました。
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